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北海道建設新聞社
2018/07/19

【東京】この夏3000人の力を結集

 東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会の開幕まで約2年となった7月18日、日本スポーツ振興センターは、メーン会場となる新国立競技場の建設現場を内外の報道機関に公開した。工事は現在最盛期を迎えており、1日に約2000人が内外装工事や屋根工事などに携わっている。この夏、現場で働く人は約3000人にまで増えるという。
 同競技場の大きな特徴である、国産木材と鉄骨のハイブリット構造の屋根の工事は2月から開始した。根元鉄骨から内側に向かって、木材と組み合わせたユニット鉄骨を3段階に分割して取り付け、スタンド上に約60b張り出させる。これまでに根元鉄骨の工事を完了。現在、ユニットの取り付けが15%程度まで進んでいる。新国立
 屋根の重量は全体で約2万dとなる。ユニット部材の重さは一つ当たり40〜60d。地上で組み立て、大型クレーンで吊り上げる。施工に当たっては高い精度が要求され、高所作業となるため特に風の向きや強さに万全の注意を払っているという。また、屋根工事とスタンド工事が重ならないよう、効率的に工程管理を行っていくことも課題だ。
 大成建設の施行で同競技場が着工したのは16年12月。工期は19年11月までの36カ月で、現在20カ月目に入った。進捗率約40%で、順調に作業は進んでいるという。
 約30台の重機が稼働し、3000人が働く現場は2年後、6万人の観衆の前にトップクラスのアスリートが集う、世界の祭典のステージになる。