日本工業経済新聞社(茨城)
2018/07/18
【茨城】水戸市が19年度要望事項まとめる/那珂川改修や見川小改築
水戸市は2019年度の国県予算に関する要望事項をまとめた。要望事項は42項目118事業。新規では、国に対して社会資本整備に必要な公共事業予算の確保を要望。社会資本整備総合交付金や防災・安全交付金の確保を求める。継続事業では、那珂川水系河川の改修事業の促進、見川小学校の校舎改築や学校施設の長寿命化事業の財源の確保、国県道などの整備促進、都市計画道路や市道整備への補助などを要望する。( 面に要望事項一覧を掲載)
要望事項の内訳は、市事業分が31項目68事業、県事業分が16項目48事業、国事業分が7項目14事業。国への要望は23項目59事業、県への要望は36項目100事業。
新規要望のうち「社会資本整備に必要な公共事業予算の確保」については、社会資本整備と併せ、老朽化などに伴う予防保全型修繕の増加により多額の事業費が見込まれることから、国に対して財源の確保を要望。
国への要望ではそのほか、那珂川水系河川の改修促進を要望する。具体的には@那珂川のJR常磐線から下流河口区間の無堤部の築堤推進で大野地区築堤の早期整備(L3100m)、未着手区間の早期着手(L500m、L3000m)A既存堤防の調査、強化対策B那珂川河道の掘削(L1万5000m)C涸沼川の無堤部の改修促進(L6700m)D常磐自動車道上流区間(左岸)の浸水対策(L2500m)。
「教育環境の充実に係る財源の確保」では、見川幼稚園・小・中学校の改築事業に係る財源の確保、学校施設の長寿命化改良事業に係る財源の確保、学校施設の大規模改造(エレベーター設置、トイレ洋式化など)の財源の確保を要望。
そのほか、東関東自動車道水戸線の全線早期開通へ建設促進、国営緊急農地再編整備事業の茨城県中部地区の予算確保などを求める。
県に対しては、河川改修事業の促進として新川、石川川、西田川、沢渡川、境川、涸沼前川、桜川の河川改修事業の促進を要望。
社会資本総合整備事業(防災・安全交付金事業)については、歩道整備、交通安全施設整備等に対する補助、通学路である内原6―0008号線などに対する補助。
市街地整備事業では、市都市中枢地区都市再生整備計画事業、泉町1丁目北地区第一種市街地再開発事業、都市計画道路梅戸橋桜川線、東前第二土地区画整理事業に対する補助を要望する。
内原駅南口周辺地区整備事業では、都市・地域交通戦略推進事業、街なみ環境整備事業に対する補助。
国・県道の拡幅等整備促進では、国道118号、内原塩崎線、石岡城里線、玉里水戸線、水戸勝田那珂湊線、長沢水戸線、友部内原線、長岡大洗線、小泉水戸線、赤塚馬口労線、中石崎水戸線、長岡水戸線、下入野水戸線の整備促進を挙げている。
主要道路では中大野中河内線(松が丘工区、大野工区、那珂川橋梁)、県道赤塚馬口労線、国道245号の整備促進などを、県庁舎関連道路では都市計画道路県庁南大通り線、主要地方道水戸神栖線の整備促進など。
社会資本総合整備事業では、公共下水道事業費の補助確保、都市公園事業(千波公園、大塚池公園、七ツ洞公園、(仮称)東部公園、保和苑)の事業費確保など。
そのほか、新ごみ処理施設整備事業への補助、中核市移行に向けた支援などを要望している。