建通新聞社
2018/07/18
【大阪】長居公園活性化へMS
大阪市は、長居公園の活性化に民間活力を導入するため、利活用案や事業手法を探るマーケット・サウンディング調査を実施する。同公園への民間活力の導入が実現すれば、市内では大阪城公園、天王寺公園、鶴見緑地(2019年度に民間事業者募集を予定)に続き4例目となる。
長居公園は大阪市東住吉区に位置する全体面積約65・7fの都市基幹公園。長居陸上競技場(ヤンマースタジアム長居)などのスポーツ施設、緑地広場、自然史博物館などで構成しており、市民のスポーツ・レクリエーションや憩いの場として親しまれている。
同公園では、08年度から指定管理者制度を導入し、民間事業者による一体的な管理運営を行ってきた。20年度に現指定管理者による管理運営期間が終了することから、事前に民間事業者のアイデアを募り、さらなる活性化を目指すことにした。
市は、マーケット・サウンディングの実施要領を公表し、9月3〜7日に参加申請と提案書を受け付ける。その後、9月下旬〜10月下旬に対話を実施し、10月中に対話結果を公表する予定だ。
対象者は、長居公園の利活用を提案し、実行する意向がある法人または法人グループ。求める提案の内容は▽スポーツ施設や植物園、ユースホステルなどの既存施設を積極的に活用する提案▽既存施設や新たに設置する施設と一般園地を連携させる提案―など。今回の提案では、長居球技場(キンチョウスタジアム)と、長居障がい者スポーツセンターは対象外となっている。
吉村洋文大阪市長は定例会見で、「大規模公園への民活導入は4例目となる。今後は靭公園への導入も検討していきたい」とコメントした。