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　中村時広知事は11日、肱川氾濫などにより甚大な浸水被害を受けた大洲市を訪れ、１９７号線から肱川に架かる大成橋の橋梁流失現場（成能）や浸水被害を受けた商業施設のオズメッセ（東大洲）などの被災現場の視察を行った。
　生活道として利用されていた大成橋（延長１１７�b、幅４�b）は、片側半分の橋梁を残し流失。現場を訪れた中村知事は、造られた時期や対岸の民家の被害状況などを職員に質問。「自然の脅威を感じた」と厳しい表情を見せた＝写真。また、大洲市の中心部にあり、浸水被害を受け商品の撤去を行っている大型商業施設オズメッセも訪問。施設担当者に案内され、内部の被害状況を確認した。
　視察後、中村知事は「橋は地域の方々にとって生活のインフラ。もう一度さらに強固な橋を架け直さなければならない。また、激甚災害の指定を受けるため、全容把握が非常に大事になる。被害の確定を急いでいる。ライフラインである水と移動手段である道路は、一刻も早い復旧に向け県も全力を尽くす。財政的なバックアップができるよう、臨時議会も速やかに招集して執行に移りたい。可能であれば７月中か８月前半には行いたい」と話し、行政としてやるべきことは何でもやっていく決意を表明した。

提供：建通新聞社