日本工業経済新聞社(茨城)
2018/07/13
【茨城】ひたちなか海浜鉄道が第3期設備投資計画/20年度に新駅建設工事
ひたちなか海浜鉄道湊線の第3期設備投資計画の内容が本紙取材で分かった。計画期間は2018〜22年度までの5年間。主なものでは新駅である(仮称)学校駅建設に向けた実施設計を19年度に、工事を20年度に実施。中丸川橋りょうの塗装工事は20年度に行う。信号保安設備の更新は5年間かけて順次進めていく方針だ。
(仮称)学校駅は平磯駅と磯崎駅の間へ設置する計画の新駅。ひたちなか市が平磯・磯崎・阿字ヶ浦地区で統合校の新設事業を進めており、通学の利便性を高めるため新たな駅を設ける。19年度に実施設計をまとめ、20年度の1年間で建設工事を行う。21年4月の統合校開校に間に合うよう整備する方針だ。
中丸川橋りょうは「高田の鉄橋」と呼ばれる鉄道橋。経年の劣化に対応するため錆を落として塗装の塗り替えを実施し、長寿命化を図る。
信号保安設備の更新は18年度に警報機を、19〜20年度に遮断機を、21年度には踏切保安設備と器具箱を、22年度に連動装置を更新する。
事業内容と事業年度は次のとおり(◆事業名=@事業年度A場所および内容)。
【信号保安設備(踏切保安設備・連動装置)】
◆警報機更新=@18年度A日工前・オーバーハング
◆遮断機更新=@19年度A磯崎第1、磯崎第4、阿字ヶ浦第2
◆遮断機更新=@20年度A館山入口
◆踏切保安設備および器具箱更新=@21年度A中根駅、柳沢第9
◆連動装置更新=@22年度A勝田
【保安通信設備(列車無線設備)】
◆列車無線設備更新=@20年度A全8両
◆基地局=@20年度A那珂湊駅
【防護設備(防風設備)】
◆風速計=@19年度A磯崎第2
◆雨量計=@19年度A那珂湊
【線路設備(レール、軌道道床、分岐器、橋りょう、マクラギ】
◆重軌条化=@18年度A沢メキ・連接ブロック敷設、レール交換
◆分岐器2基更新=@19年度A勝田駅構内
◆橋りょうの塗装=@20年度A中丸川橋りょう
◆道床交換=@21年度A柳沢第5〜柳沢第6
◆道床交換=@22年度A那珂湊駅構内上下本線
◆PCマクラギ化=@21年度A館山入口〜東電前
【車両設備(車両検査)】
◆重要部検査=@18年度A2両
◆重要部検査=@19年度A3両
◆重要部検査=@20年度A2両
◆重要部検査=@21年度A1両
◆全般検査=@18年度A1両
◆全般検査=@21年度A2両
◆全般検査=@22年度A2両
【車両設備(車両更新)】
◆車両更新=@20年度A2両
【新駅設置】
◆実施設計=@19年度A(仮称)学校駅
◆新駅建設=@20年度A(仮称)学校駅
【線路設備】
◆分岐器3基更新=@21年度A那珂湊駅構内阿字ヶ浦方