日本工業経済新聞社(山梨)
2018/07/13
【山梨】リニア開業までに 新山梨環状道路整備促進期成同盟会が総会
新山梨環状道路整備促進を図ることを目的とする期成同盟会は12日、2018年度の総会を甲府市の県立文学館講堂で開催した。リニアの開業をにらんでの整備促進とともに、来年度予算での事業費確保などを満場一致での決議。地域経済発展と安全安心なまちづくりのため道路ネットワークを構築強く推し進めることを確認した。
同盟会の会長である樋口雄一甲府市長があいさつの中で触れたように、新山梨環状道路全長約43・1qのうち約19qが供用至っており、山梨県が東部区間の約7・1qを、国土交通省が北部区間の約7qにおいて事業を進めている。
総会で承認された決議では、リニア中央新幹線の開業を見据えて、未事業化区間である北部区間約10qも含めた全線整備を図る点が挙げられている。
国土交通省が事業主体となる北部区間については本年度、(仮称)和戸ランプ橋(下りランプL64m、上りランプL60m)、(仮称)桜井高架橋(本線L310m)、および(仮称)和戸高架橋(本線L387m)の詳細設計を実施の予定。
一方の県が施工する東部区間(西下条〜広瀬)においては、A1橋台1基(甲府市落合町)、P2橋脚1基(笛吹市石和町東油川)の構造物をはじめ、舗装工(甲府市小曲町)、道路改良工(同)などを発注の構えだ。
県の6月補正予算で盛られた県単を除く公共事業費は60億4018万円。東部区間整備などに充当するとしている。
なお総会で承認された決議には、西関東連絡道路における引き続きの整備検討、2019年度予算での所要額の確保、新山梨環状道路と西関東連絡道路の重要物流道路指定の項目が盛り込まれている。
総会のもようは次号以降に掲載。