甲賀市は、計画している野洲川橋梁「内貴橋」(水口町北内貴〜同町水口)架替事業について、近く下部工工事を発注する。
工事規模は、計画5基設置の内、2基を同工事で実施する。来年度に残り3基の下部工工事を発注し、完成後、上部工工事へ進める考えだ。
現橋の撤去は新橋完了後を予定している。
計画では、新内貴橋は現橋より25b程度下流に設置し、完成まで現橋を活用し工事を進めていく、13年度に概略設計業務を発注し、14年度は用地測量や地質調査を実施、15年度に予備設計、昨年度に詳細設計(担当・大日コンサルタント滋賀営業所)を取りまとめ用地買収・補償業務などを推進してきた。当初計画では17年度からの工事着工を目指していたが、用地買収などに時間を要するとの判断から1年先延ばしし、取得推進と地元説明を進め、それらが計画水準に達したことから今年度下部工工事へと進めることとした。
内貴橋は、昭和10年11月の建設で築80年が経過。車道部(W5・5b)と、後に橋脚を張り出し増設した歩道部(W2・16b)で構成される。構造は、上部工は11径間単純RCT桁、下部工が壁式橋脚(ケーソン基礎)と逆T式橋台(直接基礎)を予定。橋長は200b。
新橋は、上部工がPC単純箱桁橋+PC4径間連結コンポ橋、下部工が張出橋脚と逆T式橋台を予定。橋長は209b。幅員は車道2車線(7b)、歩道3・5bを確保する。
なお、雨水幹線の付け替えや既設の樋門のやり替え等に事業費が必要となったため当初予定した事業費約12億円から4億円程度増額し、約16億円で事業を推進していく見通し。
提供:滋賀産業新聞