愛媛県中予地方局は、JR松山駅付近連続立体交差事業の高架橋建設で着工している愛光工区(松山市愛光町)に続き、駅南工区(松山市南江戸・竹原町)で7月から着工する。駅南工区は、千舟町空港線〜中之川通線間の延長約310b。施工者を五洋建設に決め、7月から高架橋着工前の準備工に入る。
愛光工区は味酒踏切〜朝美踏切間の延長約340b。施工は鴻池組で1月に着工している。工事は県がJR四国(高松市)に委託し、入札から施工管理までJR四国が行っている。他の工区については、用地確保がまとまった区間から着手する方針で、年次計画は未定。
高架事業は、JR松山駅付近の延長約2・4`を高架化するとともに軌道両側に側道を整備する。総事業費は484億円を見込む。松山市美沢2を起点とし終点は空港通1。高架化により8カ所の踏切が除去される他、千舟町空港線の地下道は埋め戻され平面交差となる。
高架橋は現軌道西側に建設し、左右に側道を整備する。西側の側道は高架橋建設時の工事用道路として活用され、県が整備する。東側の側道については高架切り替え後に県が側道整備する。
2013年度から用地取得に着手しており、進捗率は約9割となっているが、一部用地の取得が長期化している箇所があることから、当初計画の21年3月事業完了を24年度まで期間延長した。
除去される踏切は味酒踏切、萱踏切、朝美踏切、辻踏切、南江戸踏切、松山第2踏切、竹原踏切、前側踏切。
提供:建通新聞社