徳島市は、老朽化した陸上競技場の全面的なリニューアルについて、本年度は外周フェンス改修や駐車場拡張を図る他、フィールド・トラック改修事業に2カ年度事業で着手する。工事はいずれも第2四半期中の発注を見込んでおり、順次手続きに入る見通し。
1976年に完成した同競技場について、陸上競技場の第2種公認の再認定を目指すもの。トラックは全天候型舗装400b×8レーン、フィールドは天然芝の日本陸連2種公認の陸上競技場だったが、昨年3月末で認定切れとなっている。トラックの劣化など、施設を改善しなければ、2種の公認が得られないため、工期のかかるメインスタンドの改修を皮切りに今年3月から施設を閉鎖し、必要な改修が進められている。
メインスタンドの改修工事は前年度に建築、電気、管、浄化槽を発注済み(工期は9月末〜11月末にかけて予定)。本年度は駐車場の拡張工事とトラック外周フェンスの改修工事をセットで発注する計画。工期は5カ月ほどを見込んでおり、来年1月ごろの完成を見込み、整備を進める予定。全体の事業費は約3・5億円を見込んでいる。
一方、フィールド・トラック改修事業については、事業費約7・5億円を見込み、トラック舗装の打ち替えなど施設の改修を今後2カ年度かけて実施する。順調なら12月の市議会定例会で契約承認を求める予定で、今のところ土木一式工事として第2四半期の発注が見込まれているが、専門性のある工事のため、今後工種等内容を変更する可能性もある。また、市外企業の参入や特定建設工事共同企業体による入札執行も考えられるが、今後詰めていく。
施設の閉鎖は20年1月まで。その間に一連のリニューアル等を完了させる。外周フェンス改修等の設計は協和設備コンサルタント(徳島市)、フィールド・トラック改修の設計はアーバン・プロジェクト(徳島市)が担当。
施工場所は南田宮2ノ116。
提供:建通新聞社