市原市は9日、公共施設再配置モデルケース検討支援業務委託の公募型プロポーザル選定結果を公表した。提案があった2者から、受託候補者として特定されたのはランドブレイン(東京都千代田区平河町1−2−10)。先月15日に企画提案書の提出を締め切り、今月4日にプレゼンテーションを実施した。
公共施設再配置の先行的な取り組みとして、八幡宿駅西口周辺をモデル地区として、市民参加によるワークショップ等を通じて再配置モデルケースの基本計画を本年度と来年度の2か年で策定する。履行期間は2020年3月23日まで。市は提案上限額(消費税を含む)を1094万1480円(18年度400万円、19年度694万1480円)としてプロポーザルを実施した。
対象施設は、八幡宿駅西口周辺のおおむね1km圏内にある公共施設のうち、市原市武道館(84年築)、教育センター(80年築)、青少年指導センター(68年築)、市原青少年会館(県から使用貸借、79年4月開設)、八幡公民館(72年築)、市原支所(85年築)、八幡保育所(78年築)の7施設。
ワークショップを設置するなどして地域住民等が主体となり再配置を検討する機会を設け、今後、他地域で同様に公共施設再配置の検討を進める際のモデルケースとする。
業務内容は、@業務準備A市民との合意形成に向けたワークショップ運営支援(市民ワークショップ等の支援、「八幡宿駅西口周辺」市民意向報告書の整理、市民への周知・啓発活動支援)Bモデル地区における機能集約、施設整備に係る基本計画の策定支援Cその他検討業務の支援。
このうちモデル地区における機能集約、施設整備に係る基本計画の策定支援では、施設要件(導入機能・諸室・施設規模)の整理、機能集約施設の建設候補地の検討、施設整備手法等の比較検討(新築・改修の別、PPP/PFI等官民連携手法の導入の可否、まちづくりの方針との整合や立地特性等の比較等)、施設配置プランの作成、概算事業費の試算、再配置後の跡地の利活用方法の検討、整備プランの作成(事業スケジュール、実現性の最も高い整備プランの諸室構成や規模が分かる平面図・断面図等の作成)、市民連携ガイドライン等の作成を行う。
対象施設の概要は、市原市武道館(八幡1272、敷地面積898u)がS造平屋建て、延べ270u。教育センター(八幡20、敷地面積1908u)がRC造3階建て、延べ1511u。青少年指導センター(八幡海岸通1969−44、敷地面積343u)がRC造2階建て、延べ343u。市原青少年会館(八幡1126−1、敷地面積2462u)がRC造2階建て、延べ1497u。八幡公民館(八幡1050−1、敷地面積3474u)がRC造2階建て、延べ3584u。市原支所(八幡1050−3、敷地面積3474u)がRC造2階建て、延べ609u。八幡保育所(八幡1050−1、敷地面積2648u)がRC造2階建て、延べ1083u。