県内民間工事の2017年度出来高が3933億円となり、この3カ年で1000億円近く増加していることが分かった。前年度と比べると400億円程度のプラス。土木の安定的な伸びもけん引し、4000億円の大台も見えてきた状況だ。
国土交通省がまとめた建設総合統計によると、県内民間工事に関する17年度の出来高は、建築が前年度比163億円増となる2692億円、土木は同239億円増の1240億円だった。
建築の内訳は、居住用が前年度から微増となる1563億円。このほか、商業・サービス業用735億円(前年度比18億円増)、鉱業・建設業・製造業用196億円(同86億円増)−などとなり、全ての項目で前年度の数字を上回った。
ここ数年の総額の推移をみると、15年度以降3年連続で増加。特に16、17年度の2カ年は、前年度比400億円以上のプラスが続くなど好調さが目立っている。
土木の安定的な伸びも見過ごせない。直近5カ年の数字は、13年度の667億円から14年度799億円、15年度899億円と毎年度100億円程度ずつ増え、16年度は1000億円台まで到達。17年度もさらに増加し、1200億円台まで達した。
発電関連の工事が背景にあるとみられ、今後の動向にも注目が集まりそうだ。