県は、2014年度から5年間で義務付けられている橋梁定期点検を計画的に進めている。約2400橋のうち、17年度までに1239橋で点検を終えた。健全性の診断結果をみると、緊急措置が必要な橋梁はなかったが、早期措置は151橋。18年度は、国の防災・安全交付金を活用して損傷が大きい51橋で対策を施すほか、残る約1200橋の点検を行う考えだ。
現状は、県が管理する約4400kmにおよぶ国・県道には約2400橋の橋梁が存在。橋種別で分類すると、コンクリート橋はPC橋約49%、RC造が約37%、鋼橋は約13%で残りが石橋となっている。
橋長別では15m未満の橋梁が約52%、15〜50mは約31%、50〜100mは約11%、100m以上は約6%となっている。
地域別では、本土地区が約74%を占め、奄美は約14%、その他の離島に約12%。海からの塩分の影響が大きいと予想される奄美および離島には約26%の橋梁が設置されている。
定期点検は、14年度14橋、15年度187橋、16年度267橋、17年度771橋を実施。その結果、早期措置に分類された橋梁を管内別でみると、最も多かったのは、姶良・伊佐と大隅で各19橋あった。
続いて、出水市駐在が16橋、日置市駐在と瀬戸内が各11橋、南薩と屋久島および大島は各10橋存在している。
また、熊毛は8橋、鹿児島と北薩、徳之島は各7橋、曽於市駐在は6橋、指宿市駐在と伊佐市駐在は各4橋−など。