鹿児島市は、市立病院跡地緑地への民間活力導入について、10月にも事業者の公募を行う。現在想定している事業方式は、公募設置管理制度(Park−PFI)を活用した民間事業者による公園施設の設置および管理で、7月から9月にかけて事業者選定委員会による公募設置等指針案を検討。10月中に同指針を策定したあと、公示を行う見通しだ。
同事業ではこれまでに、昨年9月の第1回サウンディング(対話)型市場調査の結果を踏まえ、公募条件の素案を作成。より良い公募条件の在り方を確認するために一部を開示し、民間に意見や提案を求める2回目の調査を3月に実施した。
公募条件案によると、対象となる公園施設は、民間活用エリア内に配置する飲食・物販等の収益施設および駐車場。同施設を除く部分を特定公園施設(園路・広場・植栽等外構)とし整備・管理を行うほか、緑地全体の日常清掃も委託する。これらにかかる費用は全て事業者負担で、事業期間は20年以内となっている。
3月に行われた個別対話には、県外業者を含む4グループが参加。いずれも開示した条件案で参画可能である旨を確認できたことから、寄せられた提案・意見等を考慮しながら、公募設置等指針の策定を進める。
今後のスケジュールは、公募を経て2019年2月に事業予定者を選定。同3月に計画を認定したあと、基本協定を締結するとしている。