日置市の農業法人ミクラファームは、吹上町野首地区の荒廃地および耕作放棄地(山林、農地、田畑)で、同市の特産物であるオリーブを中心とした生産拠点「サンシャインの丘」の整備を進めている。対象面積は約10.4ha。オリーブの苗木や成木の植栽に着手しており、第2期計画では苗木育成施設等、第3期ではレストランのほか、農産物販売所の整備を計画し、2022年のグランドオープンを目指す。
同法人では、県内の耕作放棄地の解消と再生を目指すことを目的に構想を策定。オリーブ栽培が盛んな小豆島の生産者ら(小豆島オリーブ協会)のサポート(成木100本を購入)を受けて、17年12月より圃場耕運を開始。オリーブ苗木と成木の植栽(同市補助苗木360本)をはじめとした生産基盤の整備を進めている。
主な事業では、第2期で20年3月までにオリーブ(2000本)、21年3月までにレモン(1500本)の植栽を行うほか、付帯事業として苗木育成(19年度申請予定)と製品加工の各施設を整備する予定。第3期では、用地取得を前提にレストランをはじめ、生産物の加工・販売を行う農産物販売所の建設を計画している。
なお、6次産業交付金を活用して整備する計画で、ファーム内での生産管理は、地元住民を採用して事業を進める予定でいる。