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建通新聞社(中部)
2018/07/06

【岐阜】新五流域総合治水対策プラン 長良川流域地域委員会開く

 岐阜県は、6月に開いた長良川流域の新五流総地域委員会(藤田裕一郎委員長)で、犀川や鳥羽川、新堀川の総合的な治水対策として2023年までの短期プランを変更、追加した。犀川では十九条用水堰の先行改築などを行う。県は、「長良川」「揖斐川」「木曽・飛騨川」「土岐川」「宮川」の県内主要5流域について、ハード・ソフトの治水対策を「新五流域総合治水対策プラン」に基づいて進めている。7月中に5流域全てで地域委員会が開かれる。
 長良川流域の地域委員会概要は次の通り。
 犀川(瑞穂市、本巣市)での現行プランでは、改修延長が1250bで、河道掘削工事や護岸工、牛牧用水の改築などを進めている。しかし、瑞穂市田之上〜美江寺・森地内付近で浸水被害が起こっているため、現行のプランに上流側420bを追加し、十九条用水堰の他、犀川橋や西ノ蔵橋の改築を先行整備する。
 鳥羽川(山県市)では、現在の河川改修区間の上流部で、東海環状自動車道や国道256号バイパスの道路改良が進んでいる。また山県市内でも鳥羽川を横断している市道橋の架け替えの計画があり、この市道橋の部分の河道断面が狭くなっているため拡幅する。そのため、現行プランの9・2`地点から9・4`地点の富岡橋までを延伸し、橋の架け替えに合わせて河川を改修する。
 新堀川(瑞穂市)では、すでに整備済み区間の上流区間で、瑞穂市野田新田地区が地盤高が低く門断面が不足しているため、浸水被害がたびたび起こっている。そこで整備区間を上流側に500b区間延伸した。延伸した区間では、河道掘削延長320bの他、護岸整備やパラペットを両岸合わせて延長660b設置する。

提供:建通新聞社(2018/07/06)