東京都都市整備局は、西新宿三丁目西地区での再開発事業に伴う都市計画手続きの一環として、都が定める「西新宿三丁目西地区地区計画」の原案をまとめた。延べ床面積約39万平方bの再開発施設の建設に当たり、新宿区西新宿2〜4丁目の約9fの区域を対象に、土地利用や公共施設整備、建築物整備の方針を定めるとともに、建ぺい率や容積率、敷地面積などの限度を設定する。
西新宿三丁目西地区市街地再開発準備組合が計画する事業の対象区域は西新宿3ノ8他の約4・8fで、区域内を「A―1地区」「A―2地区」「A―3地区」の3地区に区分する。
敷地の大半を占めるA―1地区(約4・6f)に、鉄筋コンクリート一部鉄骨造地下2階地上65階建て延べ18万1600平方bと同20万3100平方bのツインタワーを新築する。3200戸の住宅や店舗、事務所、駐車場、保育所、生活支援施設などを配置する。A―2とA―3の2地区には、地下1階地上10階建て延べ約3700平方bと9階建て延べ1500平方bの複合ビルを建設する。
地区計画は、再開発促進区に位置付ける同事業区域を含めた約9fを対象に設定。土地利用の方針として、居住機能の充実や商業機能、生活支援・交流機能、地域の利便性向上につながる機能を導入することを明記する。
公共施設として、補助線街路第61号線(水道道路)と放射第5号線(甲州街道)、新宿副都心街路第13号線(十二社通り)を連絡する区画道路を整備するとともに、▽周辺市街地と地上部の歩行者空間を連絡するデッキレベルでの歩行者通路▽地区北側への広場▽歩行者空間と一体となった空地としての広場―などを整備する方針を盛り込む。
建築物に関する事項では、建ぺい率を3地区とも80%に設定。容積率はA―1地区を880%、A―2地区を700%、A―3地区を650%に定める。
提供:建通新聞社