綾部市は、新たな綾部市図書館の整備について、JR綾部駅北側の北部産業創造センター隣接地の活用を検討していることを明らかにした。
6月29日に第1回新たな綾部市図書館整備検討委員会を開き、図書館の現状と課題、基本方針などを報告した。
現図書館は旧簡易裁判所建物を再利用したもので、手狭なため、開架スペース・閉架書庫の不足、閲覧席や児童スペースの不足、バリアフリー化が不十分などの課題がある。
そのため、交通アクセスが良く、誰もが利用しやすく交流ができ、公共施設や商業施設等他の施設機能とつながり、駐車場・駐輪場が確保できるなどが実現できる場所として、北部産業創造センター隣接地が浮上した。
北部産業創造センターは、京都府、綾部市、国立大学法人京都工芸繊維大学、グンゼ鰍ェ4月2日に供用を開始した。同センターはグンゼが土地を提供し、建物も整備、府らが分割購入した。産学公が連携し、北部ものづくり企業の成長支援、共同研究開発の推進、新産業の創出、高度な産業人材の育成等に取り組む。
グンゼからは市民関連施設の提案も受けていたことから、この提案と綾部市の新たな図書館整備の構想の2つをつなげ、北部産業創造センター隣接地を活用し、新たな新図書館整備を検討していく。
検討委は、7月27日に第2回、8月末に第3回を開き、10月予定の第4回で基本計画を決定し、公表する予定。
綾部市は再来年の8月に市政施行70周年を迎えることから、その時期に合わせ新図書館の開館を目指す考え。