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日刊建設タイムズ社
2018/07/03

【千葉】基本構想案のパブコメ開始/第2期君津地域広域処理施設/規模は4市402t、安房受入477t

 君津地域4市(木更津市、君津市、富津市、袖ケ浦市)が計画する「(仮称)第2期君津地域広域廃棄物処理事業基本構想案」のパブリックコメントが1日から4市で始まった。縦覧期間は今月31日まで。基本構想案では、処理方式を現施設と同様の「シャフト炉式ガス化溶融方式」が望ましいとし、4市の年間ごみ処理量を約9万7000tと推計し、施設規模を日量約402t(159t/日×3炉)と算定。また、参加について協議を進めている安房3市町(館山市、鴨川市、鋸南町)のごみを受け入れた場合は、年間ごみ処理量を11万5575tと推計し、施設規模を日量477t(159t/日×3炉)と算定した。
 施設の建設・運営費は、年間ごみ量9万7000tの場合で建設費・土地取得費・環境影響評価費用337億円(建設費330億円、土地取得費5億円、環境影響評価2億円)、運営費(20年間)を482億円と算定。また、安房3市町のごみを受け入れた場合は、建設費・土地取得費・環境影響評費用を389億円(建設費382億円、土地取得費5億円、環境影響評価2億円)、運営費(20年間)530億円と試算した。
 一方、事業方式は、循環型社会形成推進交付金を活用する場合に第3セクターへの直接交付をしていないため、PFI方式を検討。ただ今後、同交付金の第3セクターへの直接交付が可能となった場合は、現事業方式(第3セクター方式)の継続も検討する。
 このほか、候補地は評価順位1位となった富津臨海部の未利用地を候補として進める。ただし今後の事業方式によっては、民間事業者が提案する用地も想定する。
 事業スケジュールは、18〜19年度の2か年で地域計画・施設整備基本計画をまとめ、20〜22年度で環境影響評価を実施し、23年度に着工。23〜26年度の4か年で建設し、試運転を経て27年度からの供用開始を目指す。
 同事業は、君津地域4市がかずさクリーンシステムで行っている中間処理について、操業期間が26年度末に終了することから、27年度からの次期施設を検討。同様に、広域ごみ処理施設の整備を計画する安房3市町が昨年11月から同事業の協議に参加。君津地域4市と安房地域2市1町の担当部課長で構成する「君津地域広域廃棄物処理事業次期事業展開に係る6市1町担当部課長会議」を設置し、広域化の検討を行っている。k_times_comをフォローしましょう
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