横浜市の林文子市長は6月28日に東京・霞が関の国土交通省を訪れ、あきもと司副国交相に2019年度の予算編成などに関わる提案・要望活動を行った=写真。林市長は米軍・旧上瀬谷通信施設への国際園芸博覧会(花博)の招致に触れて「戦後を引きずってきた上瀬谷の新たな出発にしたい」と強調し、開催主体となる国の積極的な対応を要請。あきもと副国交相は「農林水産省と連携し、国としてまず調査から始めたい」と国レベルでの検討着手を明言した。
林市長はまた、高速横浜環状北西線(北西線)を20年五輪までに開通させるためには「着実な事業費の確保が必要だ」と主張して、「18年度の補正予算があれば大規模な予算計上をぜひお願いしたい」と訴えた。港湾整備を巡っては、本牧ふ頭の再編や新本牧ふ頭などを挙げて「早期事業化」を求めた。
あきもと副国交相は、北西線の事業費確保に関して「(補正予算を組む場合には)しっかり検討したい」と応じ、本牧ふ頭の再編や新本牧ふ頭などの事業化に向けて「関係部局も取り組んでいる」ことを伝えた。
提案・要望活動を終えた林市長は、花博を契機とした「旧上瀬谷通信施設の活用がこれからの横浜、郊外の成長に役立つ」と力説した上で、あきもと副国交相の発言を捉えて「市を挙げての(花博招致の)取り組みをしっかり受け止めてくれた」と喜んだ。
提供:建通新聞社