横浜市道路局は環状3号線・汲沢地区(戸塚区)の整備で、国道1号アンダーパス部=図=の詳細設計に着手した。推進工法による大断面箱型函渠の構築を念頭に、施工計画などを具体化して2019年度以降の工事に備える。日本工営(神奈川事務所、横浜市中区)への業務委託を通じ、18年度末までに成果を得て工事発注の前提を整える。
環状3号線・汲沢地区では、戸塚区戸塚町地内の十ノ区第二公園付近から国道1号を越えて同区汲沢町地内に至る延長約440b、標準幅員22b(4車線+両側歩道)の環3本線と、汲沢町側で国道1号上り線と環3本線をつなげる延長約360b、幅員12・5b(2車線+両側歩道)の外回りランプを整備する。1998年度に事業認可を得て、戸塚町側に橋梁などを整備した。17年度末時点で事業進捗率37%、用地取得率63%。2023年度の事業完了を目指している。
国道1号アンダーパス部の箱型函渠は延長45b程度で、車道2連(2車線×2)+歩道2連(両側)の4連構成の断面を想定。戸塚町側の上部には国道1号下り線と環3本線をつなげる内回りランプの端部(隣接の環状3号線・南戸塚地区事業、未整備)が取り付く。アジア共同設計コンサルタント(横浜市南区)に委託した17年度の予備設計で、非開削施工に向けた工法の選定作業を進めていた。
今回の詳細設計では、17年度の業務成果を踏まえて推進工法の採用を念頭に置き、国道1号の重交通や資機材搬入方法、用地取得の状況などを考慮して施工計画を立案。工期や工事費も詰めて工事発注に必要な書類を作る。19年3月15日が履行期限となっている。
提供:建通新聞社