トップページお知らせ >地方ニュース

お知らせ

地方ニュース

建通新聞社(東京)
2018/06/29

【東京】都の17年度契約状況まとまる 不調、低入が多発

 東京都が2017年度に発注した予定価格250万円超の工事4937件(競争入札案件)の契約状況がまとまった。平均落札率は92・2%で前年度より0・6ポイントアップした一方、低入札価格調査制度の適用案件数は369・2%増の122件、不調発生率は3・7ポイント増の13・9%となった。予定価格の事後公表への切り替え、低入札価格調査制度の適用拡大、1者入札の中止といった入札契約制度改革の試行が大きく影響した。
 17年度の契約状況のうち平均落札率は、建築が前年度比0・7ポイント増の92・5%、土木が0・4ポイント増の92・6%、舗装が91・8%、設備が0・9ポイント増の91・7%で、全ての工種で上昇した。
 低入札価格調査制度の適用対象を拡大した影響で、調査対象となった案件は建築が11件、土木が56件、舗装が18件、設備が37件の計122件に急増。制度適用案件476件のうち25・6%で低入札調査を実施した。
 不調発生率については、建築が4・4ポイント増の18・2%、土木が3・5ポイント増の13・2%、舗装が13・7%、設備が4・0ポイント増の13・6%だった。
 また、入札参加希望者数が1者以下だったために入札手続きを中止した案件は64件に上った。工種別では建築が8件、土木が13件、舗装が1件、設備が42件で、設備工事での1者入札中止が多発した。

提供:建通新聞社