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建設新聞社
2018/06/28

【東北・青森】山下設計が最優秀/七戸町新体育館新築の基本設計プロポーザル

 青森県七戸町は、七戸新体育館建設基本設計業務の委託先選定を公募型プロポーザル方式で進めた結果、山下設計を最優秀者に選定した。
 6社が提出したプロポーザル案を、小藤一樹八戸工業大学準教授を委員長とするプロポーザル選定委員会で審査を行い決定したもの。次点は八洲建築設計事務所。今後、1610万円(税込み)を契約限度額に随意契約する方針。履行期限は2019年3月25日まで。
 審査講評では、競走馬に着想を得た疾走感あるデザインとしてさわやかにまとめた提案で、七戸十和田駅を行きかう新幹線のイメージとも共鳴し、駅から体育館までの諸施設も含めた回遊性構築や新しい街区の魅力づくりを広域的視点で提案している。また、メーンとサブのアリーナ間にミックスモールという多目的交流スペースを設け、西側の八甲田山の景色も取り入れたシンボル的な空間としている点などが評価された。
 同町蛇坂地内に設けられた既存の七戸体育館は1975年に竣工した施設で、経年による老朽化とともに2015年度に実施した耐震診断では、耐震補強が必要との結果が示された。現在、安全確保の対策を講じながら使用している状況にあることから、新体育館を整備することとなった。
 計画では、同町荒熊内67の169ほか地内の七戸畜産農業協同組合所有地の一角約1万9900平方bに延べ約6000平方bの体育館を建設。内部にはメーンアリーナやサブアリーナ、観覧席、ランニングコース、トレーニング室のほか、エントランスホール、健康・体育相談室、会議室・研修室、備蓄倉庫などの配置を想定している。
 今後、18年度で基本設計を完了、19年度で実施設計を委託し、20年度で造成、21〜22年度の2カ年で建設工事を進め、23年4月からの供用開始を目指す。事業費は、建設工事費のほか外構工事や備品購入なども含め31億5800万円を試算している。

 提供:建設新聞社