富山市は、老朽化した公設地方卸売市場の再整備について、20年度に着工する方針を示した。
このほどまとまった基本構想によると、商品を冷凍・冷蔵して輸送するコールドチェーン(低温流通体系)に対応させるなど、流通・小売り市場や消費者のニーズに応える機能を確保、強化するほか、築45年以上の主要建物については建て替えて耐震化を図るとした。
卸売市場(掛尾町)の卸・仲卸棟は、1973年に延べ4万168平方メートルで建設。老朽化が顕著な上、耐震基準も満たしていないため、コンパクト化して再整備する。現在、PPP/PFI手法導入による発注方式やスケジュールを含む基本計画を、地域計画建築研究所に委託して進めている。19年度に事業者公募または基本設計を行い、20年度の着工を目指す。