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北陸工業新聞社
2018/06/27

【富山】新会長に中野健司氏を選任/住まいとまちづくり懇が総会 

 とやま住まいとまちづくり推進懇話会(押田洋治会長)の第25回通常総会が25日、富山市の富山電気ビルで開催され、任期満了に伴う役員改選で、県建築士会前会長の中野健司氏を新会長に選任した。
 この日は正会員20団体、協賛会員5社のうち、委任状を含め21名が参加。冒頭、押田会長が、「富山のあるべき住まいやまちづくりを志向し、健全な建築業界の発展を希求する当懇話会が、四半世紀の長きにわたり、事業を継続できたことは、みなさんのご理解とご協力の賜物。25年の節目を迎え、今後の活動は大きな岐路にある。本日は人事案件も含め、議案の審議をお願いしたい」とあいさつした。
 来賓の広沢久也県土木部建築住宅課長は、「本県の住宅耐震化率は、全国平均を下回っている。新たな総合計画では、3年後の2021年度に85%、8年後の26年度に91%とする目標を定めた。達成に向け、引き続き支援事業の積極的なPRに努め、住宅耐震化の一層の促進に努める。災害への備え、快適で活力ある魅力的なまちづくりに取り組むため、一層の協力をお願いしたい」と祝辞を述べた。
 議案では、17年度の事業報告と収支決算を審議し承認したほか、18年度の事業計画および収支予算などを報告した。
 今年度の事業方針によると、住宅・住環境に対する県民の意識を高めるため、(1)富山の自然環境・社会経済環境・歴史文化環境における住宅やまちづくりに関する情報交換、情報収集、記録保存(2)ゆとりある住生活に関する普及・啓発事業(3)美しいまちなみ創出に関する普及・啓発事業(4)住まい、まちづくり諸事業への支援・協力―などの諸活動を実施する。
 具体的な事業計画では情報交換会(計3回)、住まいとまちづくり活動助成事業(2件程度)、県建築賞50周年記念事業への協力、講演会の開催などを予定。
 また、今後の会のあり方についても検討し、来年度に結論を出すことを申し合わせた。
 新会長に選任された中野氏は、「より良い富山の住まいとまちづくりの推進へ、皆様の力添えをいただき頑張りたい」と抱負を述べた。
 終了後、第1回情報交換会として、富山市副市長の中村純氏による講演会「魅力ある富山市に向けてのまちづくり戦略」も行われた。
 会長を除く、新役員は次の方々(敬称略)。▽相談役=押田洋治県建築士会元会長▽副会長=近江吉郎県建築士会会長▽理事=石灰晃県住宅宅地協会会長、竹内茂県建設業協会会長、齋田道男県建築住宅センター理事長、藤井均県建築設計監理協同組合理事長、監事=堂田重明県建築士事務所協会会長、濱田修日本建築家協会北陸支部富山地域会会長―。

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