トップページお知らせ >地方ニュース

お知らせ

地方ニュース

日刊建設工業新聞
2018/06/27

【鳥取】17年度工事成績平均点/土木78.4点、営繕77.6点

 2017年度に実施した完成検査で土木工事の成績評定平均値は78・4点、建築・設備工事の平均は77・6点となり、それぞれ前年度に比べて0・1ポイント上昇した。26日までに県工事検査課がまとめた集計の結果でわかった。
 集計の対象は、県が昨年4月―今年3月末までに検査を終えた土木工事500万円以上の671件、営繕工事は250万円以上の243件。
 土木工事の内訳は、1500万円以上510件の平均78・4点、「簡易評定」で検査する1500万円未満161件の平均も同じく78・4点で並んだ。例年は1500万円以上の平均が1500万円未満を1ポイント前後上回っていたが、1500万円未満の小規模工事が初めて78点台となり肩を並べた。
 成績点の分布状況は、80点の現場が最多の89件。最高点は86点で2件あり、八頭と中部管内でそれぞれ確認し、いずれも1500万円以上の現場だった。
 管内別ではトップの八頭が78・7点。全管内でも78点台でそろい、バラツキはほぼ見られなかった。
 一方、営繕系は建築工事127件の平均77・0点、設備工事116件の平均は78・2点だった。成績点は78点が最も多く37件で該当。最高点は84点で建築2件、設備4件の計6件で記録した。
 土木工事は14年度以降、全体平均で78点台、営繕工事も13年度以降77点台で推移しており、横ばいの状況が続く。
 工事成績評定要領をめぐっては今年1月に一部改正。手直し工事は従来、一律「d」評定としていたが、軽微なものは「c」以上に見直し。改正によって救われた現場も出てきており、県工事検査課は「検査の公平性・公正性が確認できた」と話している。
 また、4月からは「現場環境改善費」(旧イメージアップ経費)を5つの項目で当初から計上。この中で実施する費目は経費を計上していることから、「創意工夫」「社会性等」では評価されない。元々、評価されにくい創意工夫と社会性は一層、加点が難しくなっている。

日刊建設工業新聞