県大津土木事務所は、大石龍門町で取り組む宇治田原大石東線の拡幅事業について、▽橋梁(下羽山橋)架け替え▽橋梁前後の土工区間―の着工時期を検討しており、方針が決まり次第、今年度できるだけ早期に工事に取りかかりたい考えだ。近接してNEXCO西日本が現道から新名神高速道路整備スマートIC方面に向かう道路の新設を計画している関係で、2つの工事の両方を同時に発注することはできないため、優先順位の検討が必要となったもの。
施工地は周囲を山に挟まれ架設計画に制限があるため、充分な工法検討が必要。橋梁は大石川下流側の「下羽山橋」、上流側の「上羽山橋」の2基あり、いずれも交通迂回のための仮橋を整備した上で、L13b程度の現橋梁を取り壊し新橋梁を架設する計画。当初は、昨年度末に下羽山橋下部工(詳細設計=協和コンサルタンツ滋賀営業所)を発注し、30年度内に新橋梁(L24b、逆T式橋台・合成床板橋)および水管橋を完成させる目標だったが、NEXCOとの調整の関係で発注が遅れが生じたもの。またこれに伴い、上羽山橋の詳細設計も来年度以降に先延ばしになる見通し。
同事業は、大石川に並走する同路線1・3区間について、2車線すれ違いが困難な現状からL3・25b×2車線・片側歩道L2bまで拡幅するもので、新名神高速道路の共用開始の36年までに完成を目指す。路線と並走する大石川の河川改修ともタイアップしながら整備を進め、新名神大津ICへのアクセス向上に寄与する。
提供:滋賀産業新聞