近江八幡市上下水道課下水道グループはこのほど、沖島浄化センター(沖島町焼山)の耐震診断の調査報告を取りまとめた。診断結果によると、耐震化が必要な施設は▽建築施設=砂ろ過薬注棟▽土木施設=管理棟(ポンプ井)、水処理施設(汚泥貯留槽)の3施設。今後のスケジュールとして、年度内で耐震化に伴う設計完了を目指すことから、設計委託に係る入札公告を秋頃(10月頃)に実施したい方針だ。工事は、来年度の夏以降を想定。
沖島浄化センターは、昭和57年6月に竣工。処理方式は、オキシデーションディッチ法。処理水量は、竣工当初の計画処理人口約900人を想定し、一日最大で210立方b。築35年が経過し、老朽化した現施設の総合的な耐震改修を図るべく、昨年度9月より極東技工コンサルタント(大阪府吹田市)に耐震診断の調査業務を委託。同年度3月末、委託業者の調査報告を取りまとめ、施設への耐震化対策などを定めた「下水道総合地震対策計画」を策定した。
同浄化センターの施設概要は次の通り。
▽処理場施設=管理棟(RC造・地上1階[地下部水槽])、水処理棟(RC造・1池)(汚泥貯留槽)、砂ろ過薬注棟(S造・地上1階)、ブロワー棟(CB造・地上1階)
▽管路施設=下水道用硬質塩化ビニル管Φ200_・L約3000b、ダクタイル鋳鉄管Φ150
〜200_・L約600_
▽マンホールポンプ場=2ヵ所(第1中継ポンプ場、第2中継ポンプ場)
なお、同浄化センターの設計・施工管理は日本下水道事業団、施工は▽機械=住友重機械工業▽電気=神鋼電機▽土木建築=西武建設―がそれぞれ担当。
提供:滋賀産業新聞