国土交通省徳島河川国道事務所は、「吉野川治水対策検討」をいであ(東京都世田谷)で開始した。2017年度の吉野川河川整備計画の変更を踏まえ、治水事業の実施を進める上で吉野川全体の治水安全度や河道整備内容を考慮しつつ、適切な治水事業を評価・検討する。19年3月末までの期間で業務を進める。
業務では、主に▽河道管理と一体となった侵食対策検討▽狭窄(きょうさく)部(岩津)が及ぼす影響量把握検討▽半田箇所・毛田地先・宮岡箇所を対象に今後の事業化に向けた検討▽河川整備計画における整備手順の検討−の四つ項目を中心に検討等を進める。
このうち河道管理と一体となった侵食対策検討では、対策の前段階として2カ所を対象に概略的な検討を進める。整備計画期間中に対策を実施する7カ所のうち、さらに緊急性が高い箇所を2カ所抽出することにしている。7カ所の内訳は、吉野川左岸が応神・藍住・上板・西原箇所の総延長約4`、同右岸が徳島第二・石井・川島箇所の総延長約1・8`。
狭窄部が及ぼす影響量把握検討では、治水計画上の基準点とされる岩津が狭窄部となっており、川床が掘れたり、堆積したりすることが頻繁に繰り返されることから状況を把握する。
また、半田箇所、毛田地先、宮岡箇所の今後の整備に向けて事業化に向けた検討を行う。宅地嵩上げや輪中堤の整備などが見込まれているが、内容含めて検討することにしている。
提供:建通新聞社