日本工業経済新聞社(山梨)
2018/06/25
【山梨】韮崎増富線未整備0・5qで早期にトンネルを 県議会答弁
県は県道韮崎増富線の未整備区間について、トンネル整備を検討している現状を明かし、必要な業務や用地取得を行って早期着工を目指していく。県議会6月定例会の場で、垣下禎裕県土整備部長が浅川力三議員の代表質問に対して答弁した。
22日に行われた県議会6月定例会代表質問で浅川力三議員(自民党誠心会)は、中部横断自動車道の整備促進と周辺地域の道路整備について、進捗状況や今後の見通しを質問した。
浅川議員は中部横断自動車道路の長坂から八千穂区間の早期事業化に向けた取り組みをただすとともに、周辺道路に位置づけられる
県道韮崎増冨線について「江草地域の新紅葉橋手前の未整備区間は早急な対策・整備が必要。状況と見通しは」と質問した。
これに対して垣下部長は、同路線は観光面などから重要であるとの認識を示した上で「北杜市須玉町江草から比志にかけての約1・8qは、急峻な山合いを通過するためすれ違いが困難で見通しが悪く、落石などの危険性もある。これまで約1・3qを整備した。残る新紅葉橋手前の約0・5qについては、防災点検で落石対策が必要とされた箇所が連続することから、トンネルによる整備計画を検討してきた」と述べ、2月に開いた地元説明会で同意を得られたとして「今後は地質調査や設計を進め、用地取得に努め、早期の工事着手を目指す」とする方針を明らかにした。