味の素(東京都中央区京橋1ノ15ノ1)が東海事業所(四日市市日永)で計画している新工場について、当初計画していた着工時期を若干延期し、9月初旬の着工に向けて調整していることが分かった。完成時期は当初発表していた2019年度下半期から変更していない。
同社は、17年9月に国内の調味料と加工食品の生産体制再編と、新工場建設による拠点の集約化を行うことを発表。同年11月末に高藤悦弘代表取締役専務執行役員らが三重県庁を訪れ、鈴木英敬知事に事業計画を説明していた。新工場棟の規模は鉄骨造4階建て延べ1万8300平方b。かつお節粉砕などの前処理、製造、包装などのラインを整備する。ICT化などを取り入れた最先端の設備とし、製造ライン4ライン、包装工程10ラインを計画。また、製造工程の見学や、ものづくり体感コースなども設ける考えを示していた。
建設地は、東海事業所内の中央部南側にある現ほんだし工場の北側に面した1画。17年から既設の倉庫などの移設など一部準備工事は進めているものの、本格的な工事はこれから。施工者についても、選定段階となっている。
同社は新工場の建設に併せて、現在の5カ所に分散している工場・事業所を、四日市市(味の素東海事業所内)、川崎市川崎区(味の素川崎事業所内)、静岡県島田市(クノール食品東海事業所)の3カ所に集約化する。
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建通新聞社