金沢市は、22日に開かれた市議会総務常任委員会で、広岡3丁目の通称「駅西10ブロック」内の市有地について、大手デベロッパーの森トラスト(東京都)に売却したと報告した。
市が売却したのは広岡3丁目205番および214番1の2筆で、面積は合わせて845・38平方メートル。20日に契約し、売却額は2億6000万円。森トラストは隣接する民有地を含めた計3910・52平方メートルの土地を取得した。
市は契約で、▽ホテルの平均客室面積20平方メートル以上とする▽1階は店舗等の駅西地域の賑わい創出に寄与するもの▽開業までは市の事前承認を得ない所有権移転等を禁止する▽前記に違反した場合は違約金を求める―とした内容を森トラストと交わしたという。
市有地の売却をめぐっては、地権者の会から市の駅西地域のまちづくりの方向性に合致するホテル等の施設を誘致するため、一体的に売却してほしいとの申し出があり、それを受けた。森トラストの開発内容について、市の担当者は「国際基準のサービスを提供するホテル」と話している。
森トラストはグループ運営ホテルとして、「マリオット」をはじめ、「コンラッド」「ウエスティン」「シェラトン」を、東京や京都、沖縄、仙台などで展開。駅西10ブロックでも同様の開発が行われる可能性がある。