花角英世新潟県知事は21日、一般会計に8億5900万円を追加し累計額1兆2410億8300万円とする6月補正予算案の概要を発表した。
記者会見で花角知事は「2019年G20農業大臣会合の新潟開催の推進に必要な経費や、地方創生拠点整備交付金の活用事業、緊急性がある港湾の災害復旧費を計上した」と説明。
地方創生の取組みとして、新規のデジタルものづくり高度化拠点整備事業に1億9415万2000円を盛り込んだ。先端技術分野への地域内企業の参入を促進するため、工業技術総合研究所等の施設整備を行う。また、港湾施設に係る災害復旧事業には6億4663万円を計上し、「インフラでもしものことが起これば大変。県民が安心して暮らせるよう取組む」と強調した。また、一般国道7号朝日温海道路用地(土地20万6000平方メートル、金額5億6800万円)の財産取得など15議案が上程される。
花角知事は国への要望活動や就任あいさつなどを例に「目まぐるしく、分刻みで忙しかった」と振り返った。その上で「改めて県行政のかかわる領域の幅、数の多さ、守備範囲の広さを実感。責任感の重さを強く自覚した」と前を見据えた。