国土交通省関東地方整備局は横浜港・本牧ふ頭のBC2岸壁の一部整備に向けた検討を始める。BC1岸壁〜B突堤先端部の延長117b区間に、BC1岸壁から続く水深16bの耐震強化岸壁を桟橋式で整備する方向。横浜港湾空港技術調査事務所(横浜技調)が7月中に委託先を決める業務を通じて最適な構造断面を具体化し、2019年度以降の事業化につなげる。
本牧ふ頭(横浜市中区)のBC2岸壁は14年12月改訂の横浜港港湾計画に位置付けられた。コンテナ貨物需要の増大とコンテナ船の大型化に対応させるため、B突堤の先端部3f強を撤去するなどして水深16b、延長310bの岸壁を整備。既設のBC1岸壁(水深16b、延長390b、桟橋式)と連続した全長700b・2バースのコンテナ船用岸壁として運用する。前面には水深16bの航路・泊地29・7fを確保することになっている。
今回の検討はB突堤の先端部を撤去せずに整備できる延長117b区間が対象で、水際の土留めから40b程度前出ししてBC1岸壁の法線と合わせる格好。土質資料の整理・解析や地震応答解析、地盤の液状化予測、地盤改良工法の検討などを進めた上で、BC1岸壁と同じ「桟橋式」を念頭に▽概算数量・工費▽安定性▽耐久性▽経済性▽施工性―などの面から最適な構造断面を具体化する。
業務の委託先を簡易公募型に準じたプロポーザル方式で選ぶこととし、建設コンサルタント等Aの競争参加有資格者から6月19日まで参加表明書を受け付けた。引き続き7月10日を期限に技術提案書の提出を求め、7月12日にはヒアリングも実施して委託先を特定する。参考業務規模は税込み3800万円程度。19年2月28日までに成果をまとめてもらう。
提供:建通新聞社