JR相模原駅周辺の下水道の合流改善事業を進めている相模原市は、今後の整備スケジュールや事業費を示した「公共下水道第10処理分区分流化実施計画」を策定した。整備は2017年度末で60%程度が完了、18〜30年度までの事業費は約64億5867万円を見込む。
同市の下水道事業は、1967年からJR相模原駅周辺を中心に合流式による整備に着手した。その後に神奈川県による相模川流域下水道事業が計画されたため、2005年度からは分流化事業として、合流化で整備した393fについて、新たに分流汚水管を整備し、既設の合流管を分流雨水管へ転用する事業を進めている。
09年度には年間約50fの整備を進める目標を策定したが、国庫補助率の低下などにより、近年の年間整備量は約10f前後。整備スケジュールや事業費などを見直す必要が生じたため、改めて実施計画を策定した。
分流化を進めている393fのうち、17年度末で60%程度の整備が完了しており、30年度までに残りを整備する計画。未整備の管渠延長は幹線が5038b、枝線が3万7658bの合計4万2696b。
整備実施の単位としては5〜10fのブロックに分割して、年度ごとに整備を行う。汚水幹線系統ごとに優先順位を検討し、下流側管渠からの整備を基本とする。優先順位1位は、中央第1地区(管渠延長5931b)、実施設計も完了しているので、事業を優先的に進める。2位は中央第2地区(同7852b)、3位は矢掛地区(1万3505b)、4位は氷川地区(1万5408b)。
幹線と枝線の整備、ます切り替えなど、事業費として約64億5867万円を見込む。各年度(最終工事が完了)の事業費は次の通り。
▽18年度―2億9425万円、19年度―2億6523万円▽20年度―3億0312万円▽21年度―5億2014万円▽22年度―4億1277万円▽23年度―5億4707万円▽24年度―7億0301万円▽25年度―3億9475万円▽26年度―5億4460万円▽27年度―4億9302万円▽28年度―3億8262万円▽29年度―6億3700万円▽30年度―9億6103万円
提供:建通新聞社