県大津土木事務所は今年度から来年度以降の債務負担行為で、北谷川(山中町)、藤尾川(藤尾奥町)、滝川(北小松)で砂防堰堤整備等の事業を行う。いずれも今年度末頃より着工し来年度に工事を本格化、2020年度までの完成を目指す。
滝川については、3基目の既設堰堤を増厚・嵩上げし部分透過型に改築する工事および、同堰堤の流路工L284bに今年度末から取りかかる見通し。さらに、4基目の重力式透過型堰堤およびその管理用道路L570bも新設するとして、設計業務を進めているところ(担当=田中設計・栗東市)。9月までに設計を取りまとめ、来年度は用地買収を進め、再来年度に工事着手したい考え。
滝川の砂防事業は、13年の台風18号の際に上流で大規模な土石流が発生し、街や交通機関に大きな被害が出たことを機に開始したもの。事業費は今年度分で7000万円、来年度以降分で1億7000万円を計上。
北谷川では今後、第3基目となるH10・5bL50bの透過型堰堤を新設する。今年度は用地買収を進め、年度内に堰堤および進入路、流路工の整備に入り20年度に完了したい考え。事業費は今年度分で4000万円、来年度以降分で1億6000万円。
藤尾川についても3基目の堰堤(堤長41・5b高さ9b、不透過型)および50b程度の進入路、床固工等に今年度末に着手したいとして用地買収を進める。詳細設計は近畿設計測量(大津市)が担当した。事業費は今年度分で5000万円、来年度以降で1億3000万円。藤尾川流域では土砂災害が多く、台風18号の際に床上浸水などの被害が出たことから事業化したもの。
提供:滋賀産業新聞