石川県土木部は、6月補正予算に建設費を計上した金沢港クルーズターミナル新築工事について、9月議会での工事契約承認に照準を合わせている。20日に補正予算が県議会で可決したことを受け、入札公告準備を急ぐ見通しだ。
東京オリンピック・パラリンピック前年にあたる19年度末の完成を目指すクルーズターミナルの建設規模は、S造3階建て延べ約6500平方メートルで、1階にCIQ(税関、出入国管理、検疫を包括した略称)・待合室のほか、観光案内、売店機能を配置。2階には展望デッキやレストランのほか、セミナールームを設ける。3階には県金沢港湾事務所および県、金沢市が出資する金沢港運、金沢港振興協会が入る。設計は浦建築研究所(意匠)、ジェーエス設備事務所(設備)、小西建築構造設計(構造)が担当。
県ではクルーズターミナルのほか、駐車道、港内道路に取り掛かる計画で、6月補正予算に債務を含めて37億1600万円の事業費を盛り込んでいる。駐車場は乗船客用400台、ツアーバス等用100台、スタッフ・ボランティア等用190台、見学・見送り用210台の合計900台となる。