株式会社小野建築研究所(秋田市旭北錦町3の14、小野泰太郎代表取締役)は18日、秋田市土崎港西一丁目の「道の駅秋田港セリオン」でドローンを活用した外壁調査を実施、ポートタワーセリオンの外壁、セリオンリスタの屋根などの高層箇所を調査した。
今回の取り組みは、社会インフラの老朽化が進み、長寿命化対策として劣化調査、改修工事が盛んに行われていることを受け、試行調査として本県の高層建物のシンボルであるセリオンを調査したもの。ドローンを活用した建物劣化調査は建築分野では東北初。
ドローン技術を活用した劣化調査は、高層建築や目の届かない箇所、危険な箇所など、これまで想定で改修調査を行っていた箇所をカメラ越しに目視できるようになり、調査の精度が増すほか、足場を組む必要がなくなることによるコストの削減、高所作業が必要なくなることによる安全性の確保など、様々なメリットがある。
小野社長は今後の展望について、「国や県と連携をとりながら、自治体とインフラメンテナンスを継続していきたい。ドローンでの調査も、サーモグラフィーを搭載したドローンで建物の膨らみなどを調査できるようにしたい」と話している。
提供:秋田建設工業新聞社