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建設経済新聞社
2018/06/20

【京都】北消防署移転の大宮交通公園 都計変更案の縦覧手続き開始

 京都市は、北区大宮の大宮交通公園の北東部に北消防署を移転新築するとともに、消防署移転を機に公園を再整備する。
 18日から都市計画公園の変更に係る都市計画案の縦覧を開始した。変更により、公園面積は約2・08fから約1・8fとなる。縦覧後、今後開催する京都市都市計画審議会に諮る。都計審で承認されれば、都市計画決定される。
 北消防署が移転する公園の北東部は「防災機能強化ゾーン」に位置付け。公園と消防署を一体的に整備する。備蓄倉庫や消防器材倉庫を設置し、災害発生時には公園や消防署建物を活用した避難者への応急救護活動や一時保護等ができるようにする。子どもに人気の消防訓練や消防車の見学等による回遊性の向上を図る。
 公園中央部と南東部は「交通学習ゾーン」とし、現在の交通問題に沿った、自転車の安全教育を中心とした新たな交通学習施設を整備する。
 公園北西部と南西部は「すこやかゾーン」とし、住民に親しまれた貴重な緑のうるおい空間を生かすとともに、子どもらが楽しく遊べる施設や健康遊具、散策路を整備する。
 公園南部は「御土居ゾーン」とし、歴史的な価値を有する御土居があることを知ってもらう。
 このほか、飲食など民間活力を活かした整備も検討する。
 今年1月に公表した北消防署移転整備事業に係る配慮書によると、規模はRC造3階建、延約3000u。消防署建屋は、屋上緑化や蓄雨機能を持った植栽、壁面緑化を採用。消防署南側には見学デッキやオープンスペースを創出するなど、公園機能の確保に配慮する。
 2017年度は環境アセスメントのほか、地質調査(担当はアーステック東洋)等を実施。2018年度に基本設計・実施設計をまとめ、2019年度〜2020年度に建設工事を進め、2021年度の稼働を目指す。
 設計は公募型プロポーザルで内藤建築事務所(京都市左京区)を選定した。