平塚市は2018年度、湘南海岸公園龍城ケ丘ゾーンの整備・管理運営を担う民間事業者を、公募型プロポーザルで募集する。現時点では公募時期は未定。6月補正予算案に事業費として限度額12億円の債務負担行為(18〜39年度)を設定した。今後は募集要項の内容を固め、18年度内の契約締結を目指す。
12億円のうち約10億円を投じ施設を整備し、残る2億円を運営費に充てる見通し。公園整備には、市でも初めての「Park―PFI制度」を導入する。今後のスケジュールとして19年度に工事着手し、20年のオープンを見込んでいる。
事業の対象エリアは、プール施設跡地の面積約7000平方bを含む、龍城ケ丘45ノ1の敷地面積約3万平方b。民間資金やノウハウを活用し、特定公園施設の整備と管理運営を行う。
公園施設や津波避難場所などの公益施設をはじめ、「Park―PFI制度」により可能となる収益施設を整備する。
市では、平塚海岸で唯一相模湾を眺望できるプール跡地を有効活用し、地域ににぎわいを創出・波及させることができる整備・運営に期待を寄せる。
17年度末までに日本総合研究所(東京都品川区)が事業推進支援業務を担当した他、民間事業者を対象としたマーケットサウンディング(MS)などを実施してきた。
MSでは、ほぼ全ての事業者からレストラン・カフェなどの飲食店舗や地域産品、アウトドア関連の物品店舗の提案があった。また、特定公園施設については、散策路や多目的広場、芝生広場の他、スポーツ施設や駐車場を整備する提案が寄せられた。
この他、来場者の利便性向上で国道134号における右折レーン設置など交差点改良を求める声や、津波避難場所についてタワーではなく施設屋上を活用する案や、平常時は展望施設として利用する案などが上がった。
提供:建通新聞社