県大津土木事務所は、今年度から新規に穴太川(大津市穴太)の砂防堰堤整備事業に取り組む。また、盛越川支流(大津市若葉台)についても、砂防堰堤整備の新規事業化を目指して予備設計および流木対策調査を実施する。
穴太川については、昨年度に行った予備設計に基づいて、第2四半期に測量、土質調査に取りかかる予定。
計画では、穴太3丁目の谷筋に幅35メートル、高さ10bの透過型堰堤を整備し土砂をせき止める。流路工は整備せず現水路を活用する。来年度に用地買収、順調にいけば再来年度に着工を目指す。
穴太地区では、実際の被害は出ていないものの土砂災害の危険性が高いことから、住民からの整備要望があったことや、近隣に福祉施設もあり、また京阪・JR・国道161号の主要交通網が集中していることから計画が上がったもの。
盛越川支流については、予備設計の中で堰堤の規模や工法等を検討し、今年度末までに国に事業化を申請する見通し。採択されれば来年度から詳細設計、測量、土質調査に入る予定。再来年20年度に用地買収、順調にいけば次年度に着工したい考え。
計画地は若葉台自治会館近くの池の山手側で、隣接して4地区に分けての擁壁工も進められている。周辺は住宅地が張り付いており、大雨時に土砂災害の危険性が高く、根本的な砂防対策が必要として擁壁工および砂防堰堤の整備が計画されたもの。同地での砂防堰堤工は今回で2基目となる。
提供:滋賀産業新聞