日本工業経済新聞社(山梨)
2018/06/18
【山梨】事前4、再評価6件 県公共事業評価委員会を開催
県公共事業評価委員会が1日と8日の両日に開かれ、14の案件の説明を受け、質疑応答を交わした。このうち事前評価案件は4件、再評価案件は6件を数え、今後の現地視察や詳細審議を経て11月を目安に知事へ意見書の提出を行う。
今回の委員会に挙げられた案件は事前評価4、再評価6、事後評価4の計14件を対象としている。事前評価案件は道路、街路、治水、住宅の各事業1件で、トンネル工や県営住宅の建設が含まれている。
2001年度までに計画地前後の路線整備(大渡バイパスL820m、江草工区L480m)が終えている、韮崎増富線の江草大渡トンネル(北杜市須玉町)は延長210mを見込んでいる。計画によると、トンネルを含める施工延長は450mを想定。10カ年で事業を進める方針だ。
住宅建設は玉川団地(甲斐市)の建替えを計画するもので、16棟472戸を5棟360戸に集約する。2〜4年をかけて1棟ごと建設するとしており、見込まれる総事業費は80億1900万円を試算している。
ほか事前評価に挙げられているものは、街路が高畑町昇仙峡線の電線共同溝(L320m)、治水は間門川の排水機場(甲府市)となっている。
事前および再評価案件の概要は次のとおり。事前評価は◇事業名@箇所A内容B期間C総事業費D年度別整備内容E既整備内容の順に、再評価は◇事業名@箇所A変更後の期間・事業費増減B18年度の内容(事業費)C19年度以降の内容(事業費)D変更の理由―の順に掲載。
【事前評価】
◇道路事業緊急道路整備改築事業(国補)韮崎増富線(江草大渡トンネル)@北杜市須玉町江草大渡A道路改良L450m×W5・5(7)m、トンネルL210mB2018〜27年度C約15億円D大渡バイパスL820m(1996〜2000年度)、道路改良江草工区L480m(1994〜2001年度)
◇街路事業街路整備事業(国補)高畑町昇仙峡線(U期工区)@甲府市千塚A道路改良、電線共同溝L320m×W6(16)mB19〜25年度C約14億4000万円D高畑町昇仙峡線T期工区(〜18年度)
◇治水事業統合一級河川整備事業間門川@甲府市下曽根町A排水機場1カ所B18〜23年度C約28億円D河川改修L920m、放水路1基(03〜18年度)
◇住宅事業県営住宅建替事業(国補)県営住宅玉川団地@甲斐市A県営住宅建替えB18〜38年度C約80億1900万円D建替え前16棟472戸、建替え後5棟360戸〈団地内4棟110戸は建替え済み)
【再評価】
◇林道事業森林基幹道開設事業(国補)@都留市大野〜朝日曽雌、林道菅野盛里線A〜22年度、2億2000万円増B林道開設L150mC林道開設L594m(3億6100万円)D線形検討により全体延長確定のため
◇林道事業森林基幹道開設事業(国補)@大月市梁川町〜上野原市秋山尾崎、富士東部北線A〜19年度、6500万円増B林道開設L150mC林道開設L98m(6500万円)D詳細設計により全体計画額、延長が確定
◇農地環境整備事業(国補)天王原地区@北杜市明野町浅尾A〜20年度、3億円増B水路L200m、鳥獣害防止施設L600m(8600万円)C水路L481m、鳥獣害防止施設L3150m(3億1000万円)D残事業の実施
◇畑地帯総合整備事業(国補)山地区@甲州市勝沼町山、塩山西野原A〜20年度、1億3000万円増B農道L336m(1億円)C用排水路L1061m、農道L451m、区画整理A3・7h、鳥獣害防止施設L1060m(2億6200万円)D新規工種の取り込み
◇道路事業緊急道路整備改築事業(国補)@韮崎市上条南割〜南アルプス市有野、韮崎南アルプス中央線(旭バイパス)A〜27年度、4億6000万円減B測量設計、用地取得、用地補償(1億2000万円)C測量設計、用地取得、用地補償、道路改良L1200m、橋梁工一式(17億7500万円)D計画区間を分割して交差する市道から南アルプス市側を集中的に整備
◇砂防事業通常砂防事業(国補)@大月市猿橋町朝日小沢、小沢川の1A〜21年度、1億3500万円増B砂防堰堤1基(6000万円)C測量設計、用地取得、用地補償、砂防堰堤1基(1億3500万円)D工期延長