愛媛県の2017年度公共事業費として予算計上されていた1128億8900万円に対する年度末(3月末)の契約額は883億4000万円で、契約率は78・3%となっている(表参照)。契約率では16年度同期を10ポイント近く下回っており、契約額についても90億余り下回っている。17年度の未契約額として245億4900万円が18年度以降に繰り越されている。
公共事業予算計上額は、16年度の繰越額と17年度当初予算、補正予算などを含む普通会計(一般会計と特別会計)と企業会計を合わせた県全体の総額。
17年度の公共事業予算計上額は、1128億8900万円で16年度の1108億8500万円より20億0400万円増加している。
内訳は補助事業費が768億2400万円で前年度同期より18億7200万円増。単独事業費は360億6500万円で前年度同期より1億3200万円増加している。
17年度末の契約額883億4000万円の内訳は、補助事業が583億1400万円で契約率は75・9%。単独事業が300億2600万円で同83・3%と契約率では単独事業が補助事業を7ポイント強上回っている。普通会計でも、単独事業の方が補助事業より契約率は高くなっている。
一方、全体の支出済額は16年度を57億円余り下回る583億7500万円。支出率では16年度より6ポイント減の51・7%となっており、約78%の契約に対して約52%が支出されている。
内訳は、補助事業が379億2700万円で36億1500万円減の49・4%。単独事業が204億4800万円で21億3700万円減の56・7%となっている。
提供:建通新聞社