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建通新聞社四国
2018/06/19

【高知】四万十市 空間創造研究所で基本計画 文化複合施設

 四万十市は、老朽化した文化センターと中央公民館、またJA高知はた支所を加えた文化複合施設の整備について、基本計画策定を委託するため指名型プロポーザルを行った結果、空間創造研究所(東京都渋谷区)を特定した。期間は2019年3月15日まで。
 既存施設の規模は、文化センターが鉄筋コンクリート造5階建て延べ1331平方b(1969年建築)、中央公民館が鉄筋コンクリート造3階建て延べ3300平方b(80年建築)。両施設とも老朽化が著しく、文化センターは構造が複雑なため耐震化する場合でも多額の事業費が想定されること、また駐車場が手狭で音響施設なども十分でないとされており、中央公民館は地盤状況が懸念されている。
 また右山五月町にあるJAはた本所は1976年建設。緊急避難道路に指定されている国道439号に隣接しているため、県から要安全確認計画記載建築物の指定を受けており、耐震診断を受ける必要性が出ている。
 各施設のこれらの現状や立地面での市民の利便性を踏まえ、複合施設としての整備を計画している。中心市街地で一定規模の敷地面積を確保するため、現在のJA高知はた本所の敷地を中心に活用する案で検討している。また3月に立ち上げた整備検討委員会では第1回の市民ワークショップを7月に予定しており、結果を受けて検討委員会に諮る形で18年度中に3〜4回程度行う。委員会での検討内容を反映しながら基本計画を策定していく。
 このほか市は、働く婦人の家と郷土資料館の統合についても検討している。

提供:建通新聞社