建通新聞社
2018/06/19
【大阪】堺泉北港に新たな岸壁を整備 大阪府
大阪府は、泉大津市の堺泉北港汐見沖地区に国際物流ターミナルの整備を計画している。新たな岸壁の整備や泊地のしゅんせつにより、大阪湾における中古車輸出拠点港としての物流機能の強化を図る。今後、2019年度に測量や設計に着手し、20年度の工事着手、24年度の完成を目指す。全体事業費は20億6000万円を見込んでいる。
新たな岸壁を整備するのは、堺泉北港汐見沖地区の東端部分。整備延長は260bで、水深は11b。環境負荷やコストを縮減する観点から、桟橋形式の岸壁を想定。杭は200本を予定している。また、泊地の水深も11bとし、しゅんせつ量は1万5500立方bを見込む。この他、施工時の自然環境への配慮として、汚濁拡散防止膜や魚巣ブロックの設置を予定している。
全体事業費は20億6000万円を見込む。内訳は、設計費が2000万円、泊地しゅんせつが4000万円、岸壁が20億円としている。
堺泉北港の中古自動車の輸出量は全国で3位(17年)となったが、自動車運搬船(PCC船)の大型化や貨物の増加が進み、既存岸壁の1バースでは対応が困難な状況となっている。府は、新ターミナルを整備することで、中古車輸出機能やユニットロード機能を強化する方針だ。