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北陸工業新聞社
2018/06/15

【富山】寺島コンサル/最新動向に理解深める/CIM解決研究会in富山講座/3氏が取組事例など紹介 

 一般社団法人CIM解決研究会(齊藤学一代表理事)と寺島コンサルタント(寺島雅峰社長)の主催による「CIM解決研究会in富山講座」が13日、富山県民会館で開かれた。共催は堀江商会、ジャパンビジュアルサポート。後援が北陸工業新聞社ら。
 官公庁や建設会社、測量設計会社、県立大学の学生ら93人が参加し、CIMの最新動向や取組事例などに理解を深めた。冒頭、齊藤代表理事が「研究会は15年4月に設立。毎月1回東京で勉強会を開いている。現場の困った感を、いかに解決するかをメインに活動中。優れた事例を発表し、会員とコラボしながら、現場を楽しく終わらせることを続けている」とあいさつ。
 講座ではまず、先端建設技術センターの緒方正剛氏が講演し、「i―Conでは、ドローンを含め三次元データを積極的に使うことになっている。i―Con=ICT土工のイメージがあるが、ICT土工はトップランナー施策のひとつ。インフラ点検ロボット・AIも今後トレンドになる」と紹介。また、「国交省のやるべきことは国土管理で、高度な維持管理が重要な要素。空間把握が不可欠であり、膨大なデータを処理するためにAIがある。CIMやi―Con、点検ロボットも空間把握の手段の一つ。CIMモデルを使い何をするのか、ゴールを見据え取り組んでほしい」と訴えた。
 続いて、ユタカ工業ICT推進事業部の福士幹雄氏が講演し、「ICT施工の普及で、現場技術者の負担軽減を図ることが重要。目的は今までよりも楽に、早く、安くし、生産性を向上すること。やってみないと分からない。まずはトライしてみよう」と助言。
 最後に、寺島コンサルタントICT対策室の西藤博之氏が、県内のi―Con事例として、「平成29年度浦山縦工他工事におけるICT活用」(施工=共和土木)の内容を具体的に説明した。
 上市町でドローンスクールを運営する、ジャパンビジュアルサポートの宮崎一郎氏は、「県内初の国交省公認スクールで、様々な講習を行っている。ドローンに関する問い合わせがあれば、ひと声掛けていただきたい」、堀江商会の細川幸寛氏は、「CIMに関し、三次元モデルを活用した建設生産システムの効率化、データ作成や可視化、データ蓄積技術の構築を進めている。自社プロジェクトでICT施工も行っており今後、体験の機会も設けたい」とPR。
 閉会あいさつで寺島社長は、「政府や国交省では、i―Conの普及拡大へ動きを加速させている。社会資本整備の担い手として、今後も情報を共有し、積極的に取り組んでいきたい」と述べた。

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