国土交通省高知港湾・空港整備事務所は、高知港や須崎港、室津港で防波堤の延伸や粘り強い構造に改良するための工事を7月までに順次公告する。このうち、発注規模2億5000万円以上の本官発注は3件、すでに室津港室津地区第一防波堤のケーソン据え付けは公告済みで、高知港三里地区の東第一防波堤築造と須崎港湾口地区防波堤築造を今後公告する。
高知港三里地区の東第一防波堤では、延伸部(延長200b)で2017年度に据え付けたケーソン3函に関連し、腹付石の投入や被覆ブロックの据え付けなどの工事や、既存防波堤(延長900b)の基礎捨て石投入、被覆ブロック据え付けなど工事を予算の範囲内でを進める。発注規模は2億5000万円以上6億8000万円未満。
高知港三里地区の南防波堤では、粘り強い構造とするため、上部工や消波ブロック据え付け工事を2件公告する。2件とも、生コンクリート1000立方bほどの需要を見込み、発注規模は1億5000万円以上2億5000万円未満。南防波堤の延長は1000bで、既存防波堤を5b程度嵩上げる。
須崎港湾口地区防波堤築造では、東防波堤と西防波堤で、粘り強い構造とするため、腹付石の投入や被覆・根固ブロック、消波ブロックの据え付けなどを進める。発注規模は2億5000万円以上6億8000万円未満。東防波堤は延長940b、西防波堤は延長480bで、22年度の完成を目指し、既存防波堤を3〜4b程度嵩上げる工事を進めている。
宿毛湾港池島地区第二防波堤では、今後の延伸に備え被覆・根固ブロックの製作を進める。全体延長380bに対し、ケーソン3函分の据え付けが残っている。
室津港室津地区第一防波堤では、ケーソン1函据え付けなど築造工事の一般競争入札を8月23日に開札する。第一防波堤の全体延長は735bで、今回発注するケーソン据え付けが完了すると、残りケーソン1函の据え付けを残すのみとなる。
提供:建通新聞社