京都府土木施工管理技士会は14日、京都市中京区の京都建設会館別館で30年度理事会(総会)を開催。役員改選では新会長に吉村良一氏を選任した。
岡野益巳会長は総会挨拶で「財政制度等審議会で日本の社会インフラは概成しているとの発言があった。国土の現場を誰よりも知る我々技士の精神を逆なでするもので、社会資本整備が概成していると考える者は誰もいない」と指摘。「公共投資を削ればそのツケは将来必ず出てくる。メンテナンスにはこれからますますお金がかかる。このような発言が出ないよう皆さんと一緒になって社会に訴えていきたい」と訴えた。続いて「大型化した台風や局地的豪雨により、昨年も全国各地で甚大な被害をもたらし、住民の暮らしに大きな影響を与えたが、地域に精通する多くの地域建設企業と会員技術者が地域社会の安心安全と日常生活を取り戻すべく復旧作業に従事した。本年も出水期にさしかかり、災害発生時の応急復旧作業はもとより、減災防災対策やインフラの老朽化対策等の社会資本整備など地域建設企業と土木施工管理技士が果たすべき役割と社会的責任は大きなものとなっており、知識と経験に基づく現場での的確な判断を下すことのできる現場力が重要であり、会員技術者の技術力向上に努めなければならない」「担い手の確保・育成、特に若手入職者の確保は技術の継承の観点から喫緊の課題。若者が技術者を志し、建設業への入職を促進するためには建設従事者の処遇と労働環境の改善が重要」「ICT、i−Constructionは避けて通れない。座学講習会や現場実習会を実施し、技術者育成に取り組んでまいりたい」などと挨拶した。
岡野会長が議長となり議事を進行。29年度事業報告・同収支決算、30年度事業計画案・同収支予算案、会則改正案を審議し、全て原案通り承認した。
任期満了に伴う役員改選では理事15人・監事1人を選出。新会長に吉村良一氏を選任した。
理事会(総会)に先立ち、一般社団法人全国土木施工管理技士会連合会の表彰伝達式を実施。井上敏理事、平岡幹弘専務理事の栄誉がたたえられ、岡野会長から表彰状が手渡された。
30・31年度の役員は次の通り(敬称略。カッコ内は会社名/所属支部)。
▽会長=吉村良一(吉村建設工業梶^京都)
▽副会長=小ア学(潟~ラノ工務店/京都)、森下雅司(新和建設梶^舞鶴)、山川数也(且R川/綴喜)
▽理事=北中孝幸(樺キ村組/京都)、三輪泰之(要建設梶^京都)、玉井康義(玉井建設梶^宇治)、上島竜太郎(上島建設梶^綴喜)、藤原正秀(藤原建設梶^相楽)、渡辺裕昭(且O煌産業/亀岡)、山内基義(葛、立工務店/船井)、青松高成(青松建設梶^綾部)、米田洋一(潟ネダ/福知山)、岸部照(鰍ォしべ建設/宮津)、森重敬(森建設梶^京丹後)
▽監事=菅井達夫(菅井建設梶^北桑田)
▽専務理事=平岡幹弘(京都府土木施工管理技士会)