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　県総合企画部空港地域振興課は14日、「成田空港周辺における地域活性化策実現戦略策定事業」の選定結果を公表した。企画提案を募集していたもので、４件の応募があり、最優秀提案者にちばぎん総合研究所（千葉市美浜区中瀬１―10―２）を特定した。事業期間は２０１９年３月29日まで。今後、１５９７万円（消費税込み）を上限に契約する。
　同業務は、昨年度で策定した「成田空港周辺の地域づくりに関する『基本プラン』」に掲げた地域づくりの方向性や内容をもとに、本年度で「成田空港周辺における地域活性化策実現戦略」を策定する。
　戦略は、基本プランに掲げた地域づくりの方向性や内容をもとに、地域活性化策を実現するうえでの問題解決方策について調査・検討を行い、効果的な問題解決方策、空港周辺地域の土地利用の構想及び「地域の発展」と「空港の発展」が好循環する成長戦略を具体化し、来年度策定する「（仮称）実施プラン」の策定に活かす。
　戦略のテーマは「企業誘致」「観光振興」「農業振興」の３項目。期間は、基本プランの計画期間の32年度を終期として、▽すみやかに実施するもの▽圏央道（大栄・松尾横芝間）開通を見据えて実施するもの▽成田空港の第３滑走路供用開始後に実施するもの――の３つの時期に区切る。
　戦略の策定では、空港周辺市町や県空港地域振興課、関係機関による「成田空港周辺の地域づくりに関する実務者会議」を開催し、情報を共有する。市町ごとの個別会議と関係者間での合意形成を図る全体会議を年度内に３回程度開催する予定。
　この実務者会議や関係機関との協議を経て、土地利用構想のイメージや成長戦略、効果的な問題解決方策について、年内を目標に関係者間での合意を目指す。
　同業務では、民間事業者と地元市町とのマッチングや進出可能性を高めるために必要な施策設計を提案し、トランジット客に向けた新たな観光ルートの創出、民間資本進出による次世代農業の実現などの問題解決策の立案について補助する。
　昨年度で策定した基本プランは、成田空港の波及効果を、東部・南部を含めた成田空港周辺９市町の全域に波及させ、地域全体がくまなく発展することを目指し、空港の機能強化を契機に「産業振興」「インフラ整備」「生活環境の向上」を図り、「地域の発展」と「空港の発展」が好循環する地域づくりの早期実現に向けて取り組むこととしている。