滋賀県は、新県立体育館建設予定地(大津市上田上中野町地先ほか)約11・2fを対象とする造成実施設計に着手する。このほど担当設計をオオバに決めたもの。完了は来年4月19日。
業務では、過年度に完了した造成基本設計(担当=エイト日本技術開発京滋支店)および測量、地質調査の結果を踏まえ、敷地造成、開発に伴う調整池整備、調整池から明曽川までをつなぐ水路およびその管理用道路(L600b)、敷地東側から敷地への新たなアクセス路(L400b)、大津市道の線型改良(L50b)、下水道整備等に関する実施設計を行うとともに、事業実施にあたり必要となる各種許可申請に向けた資料を作成する。
対象地は森林計画区域内に位置し、砂防指定地及び宅地造成工事規制区域に指定。さらに東側アクセス路及び管理用道路計画地の一部には保安林が分布している。
造成設計では、敷地内での切土量・盛土量のバランスに留意した盛土構造の検討、法面勾配の設定、擁壁の構造等の実施設計を行う。調整池設計では、調整池堤体の形式について比較検討を行い、堤体構造を決定する。流末となる明曽川上流端までの区域外水路についても必要な規模、構造を検討する。下水道設計については、自然流下を基本とし、開削工法で下水管L1050bを大津市道幹2153号に埋設し(歩道部約550b、車道部約500b)、既設人孔へ接続する。
造成実施設計は来年度はじめに取りまとめ、来年度半ばから着手予定の造成工事に備える。一方、PFIで行う体育館の設計・建築および運営については、今年9月頃に入札公告し来年6月に決定、10月議会で契約の承認を求める見通し。
提供:滋賀産業新聞