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北海道建設新聞社
2018/06/14

【北海道】道内初のECI方式採用 芽室町役場庁舎改築を公告

 芽室町は、14日付で役場庁舎改築を一般競争公告した。実施設計に施工者の技術ノウハウを反映させる道内初のECI(アーリー・コントラクター・インボルブメント)方式を採用。VE提案を含めた技術提案型総合評価落札方式で施工者を決める。25日から7月2日まで参加表明書と参加資格確認申請書を受け付ける。9月4日に開札し、総合評価審査委員会の審査を受けて同10日に落札者を決定する。
 大型建築工事では入札の不調・不落が全国的に目立っている。ECI方式は実施設計の段階で施工者を決めるのが特徴で、発注者と設計者、施工者が着工前から協議を重ねることにより、価格に見合ったより良い品質の建築が実現できる。
 新庁舎は東2条2丁目8の1ほかの現在地で改築する。S造、ラーメン構造の地下1地上3階、延べ4500m²の規模。
 工事範囲は、既存第2庁舎の解体と新庁舎建設、既存本庁舎の上部解体と地下改築。最終工期は2021年9月まで。外構は別途発注する。実施設計はアトリエブンク・創造設計舎共同体が進める。
 事業費は税抜き21億7546万円。これとは別に、施工者とは技術支援アドバイザリー業務として税抜き500万円の委託契約を結ぶ。技術提案や採用されたVE提案を実施設計に反映させるのが業務内容。
 入札では、建築、電気、設備それぞれについて道内に本社(本店)か支社(支店)を置く2者以上で結成した甲型共同体を構成員とした乙型共同体からの提案を審査する。町の18年度競争入札参加資格者名簿に登録されていることが条件だが、登録していなくても参加表明書の提出期限までに登録申請をして受理されれば参加できる。
 建築共同体の代表者が乙型共同体の代表となる。町の入札参加資格で建築に登録され、経営事項審査の客観点が1000点以上であることが必要。1998年度以降に道内で2000m²以上の公共施設(車庫、倉庫、工場は除く)を元請けとして手掛けた実績を求める。その他の構成員は客観点850点以上の者。これら2者のほか、町の建築B等級以上か同等の者の参加も可能となる。
 電気と機械の共同体は、代表者に客観点900点以上を求める。その他の構成員は、町の格付けで電気工事か管工事のA等級か同等と認める者。
 技術提案の内容は、@技術協力業務の実施方針A工事施工の実施方針B十勝管内や町内業者の活用に関する提案―が柱。工事施工の実施方針では、工事状況の町民への公開方法や、建物解体に伴い発生する建材等の再利用方法の提案も求める。
 評価点は技術提案項目が63点で価格項目が37点という配分。合計点数が最も高い者を施工者とする。最高点が2者以上の場合、VE提案後の概算工事費が最も低い者に決める。それが同額だった場合、抽選する。
 技術提案書は7月30日から8月10日まで受け付け、同20日にヒアリングを実施する。